秋元強真が緊急参戦決定|大晦日RIZIN師走の超強者祭り 新居すぐる戦を試合予想
秋元強真が大晦日RIZIN「師走の超強者祭り」に緊急参戦。10日前オファーで決定した新居すぐる戦を、試合決定の背景、両者の相性、スタンドと組みの攻防、勝敗予想までMMA視点で徹底分析する。
大晦日RIZIN師走の超強者祭り 秋元強真 vs 新居すぐる の試合が正式に決定
秋元強真が大晦日RIZIN「師走の超強者祭り」に緊急参戦。10日前オファーで決まった新居すぐる戦を、相性・勝負所・勝敗予想までMMA視点で整理する。
本カードは、野村選手の負傷によってマッチアップのシャッフルが発生した結果、実現した一戦である。
試合決定までの詳細な経緯については、以下の記事を参照してほしい。
秋元強真にとって本試合は2025年4戦目となる。
年間4戦目というのは、あのメラブ・ドバリシビリでさえ落としたことのある“鬼門”であり、コンディション面・メンタル面ともに難しさを孕むタイミングだ。
前戦の萩原京平戦では、プロキャリアで初めてと言っていいほど明確なダメージを受けた。
通常であれば、周囲のコーチやマネージャーがブレーキをかけてもおかしくない状況である。
個人的には、このタイミングでの試合は新居すぐるvs“怪物くん”でも良かったのではないか、と思う部分もある。
ただ、凡人には測れない何かを秋元自身が感じ取っているのかもしれない。
あるいは、昨年の大晦日に喫した敗戦を、自らの手で払拭したいという思いがあるのだろう。
いずれにせよ、秋元自身が「いける」と判断して臨む勝負である。
外野ができることは、信じて見届けることだけだ。
2025年以降はフェザー級での試合のみをしているため、減量幅が小さく、ウェイトカットによるダメージは比較的少ない点はプラス材料と言える。
一方の新居すぐるは、前戦ノジモフ戦で強烈な前蹴りによる失神KOを喫してからの復帰戦となる。
正直なところ、あのダメージからの復帰としては、ややスパンが短すぎるのではないかという不安も拭えない。
試合予想
新居選手はリーチ172cmのストライカーで、強烈な右ストレートを最大の武器としている。
また、グラップリング面では腕取り系のサブミッションに明確な強みがあり、得意な形に入れば一気に極め切る力を持つ。
対する秋元選手はリーチ177.5cm(成長によりさらに伸びている可能性もある)で、ボクシングベースのストライキングを軸にしたオールラウンダーだ。
前戦・萩原戦では、RIZINフェザー級でもトップクラスのスタンド能力を持つ萩原に対して一歩も引かずに打ち合い、
眼窩底骨折と鼻骨骨折を負わせるストライキングを見せた上で、おたつロックからのパウンドアウトで勝利している。
相性という観点では、本試合は秋元選手がやや有利と見る。
理由の一つは、新居選手のテイクダウン能力が突出して高いわけではない点だ。
新居選手は強力なサブミッションを持っているが、
「そこに辿り着けるか」という点では、秋元相手には難易度が高い。
なぜなら、スタンドでプレッシャーをかけ続ける展開を作りづらいからだ。
秋元選手は、距離管理・プレッシャー・ケージコントロールの面でRIZINフェザー級でもトップレベルにある。
試合展開としては、新居選手がロープ(ケージ)際に詰められ続ける時間が長くなる可能性が高い。
十分なバックステップのスペースを残した状態で、
新居選手がテイクダウンまで持ち込めるかというと、現実的には厳しいだろう。
また、新居選手はスタンドディフェンスにやや癖がある。
フック系へのガードを主軸にしているため、差し込むようなストレートやアッパーが刺さりやすい傾向がある。
バックステップで外すタイプのディフェンスも得意とは言えず、秋元選手が打撃で効かせる可能性は十分に考えられる。
では、新居選手がスタンドで明確に勝てる要素はあるのか。
得意の右ストレートは武器ではあるが、vs高木戦を見る限り、秋元相手にクリーンヒットさせるのは容易ではないだろう。
新居選手にとっての勝機は、ドライブしながら前進して打つパンチにある。
この形は、ボクシング的なディフェンスの理外であり、ワンチャンスを生み出せる。
ここで言う「ワンチャン」とは、KOではなく組みの展開へ持ち込むきっかけという意味だ。
秋元選手が対応を誤れば、そこからチャンスが生まれる可能性はある。
ただし、この形は元谷戦ですでに履修済みのはずだ。
元谷選手は、ドライブしながら左右のパンチでコーナーまで押し込み、組みの展開を作る戦術を用い、
秋元選手は一度対応を誤った。
当然、今回は対策を持ってくるだろう。
仮に組みの展開に入った場合、どちらが有利かという点については互角と見る。
新居選手には明確な得意形があるが、そのサブミッションエントリーを許さない準備を秋元陣営がしてくるのは間違いない。
とはいえ、秋元選手に不安がないわけではない。
新居選手は非常にクセの強いファイターであり、
試合10日前オファーという条件下で、万全な対策練習をやり切るのは難しい。
十分な準備期間があれば不安は小さいが、今回はわずか10日間。
作戦立案も対策練習も、完成度という点では限界がある。
その中で、新居選手が様々なポジションから狙えるアームロックは、
思わぬ形で威力を発揮する可能性がある。
個人的な予想としては秋元選手の判定勝ち。
ただし、今回の条件を考えれば、決して簡単な試合ではない。
同じく10日前に相手が決定した点では条件は同じだが、
新居選手は年末に向けて作ってきた状態からの「残り10日」。
一方の秋元選手は、完全な急遽オファーでの10日間である。
赤田戦のような圧倒的な実力差があるカードではない。
だからこそ、この試合がどのような結末を迎えるのか――
純粋に楽しみな一戦だ。
なお、大晦日RIZIN「師走の超強者祭り」におけるJTT勢の他カードについては、以下の記事でまとめている。 関連記事