2025年もJTTは色々と変化してるっぽよ?

2025年のJTTはビリー・エリー離脱後に竹浦体制へ移行し、金原コーチ加入、未来クラス・海クラスなど選手主導型の新潮流が生まれている。S&Cや減量の課題と現在のチーム構造をわかりやすく解説。

JTTジム・体制解説
2025年もJTTは色々と変化してるっぽよ?

2025年当初、JTTにはビリーコーチとエリーコーチが在籍していた。しかし2月にエリーが離脱し、5月にはビリーもチームを去った。特にビリー離脱時には「ゴン格炎上騒動」が重なり、ネット上では“JTTは大丈夫なのか?”という空気が一気に広がった。

ただ、今振り返ると 現役のジム関係者や選手から否定的な意見は必ずしも多くなかった。 ビリーの指摘内容はJTTだけの問題ではなく、日本MMA全体に共通する構造的課題を含んでいたため、現場側は強く反論しづらかったと考えられる。むしろ、背景理解が浅い層の意見が衝突し、炎上が拡大した印象が強い。

この時期に何が起きていたのかについては、有料だが以下の記事がもっともまとまっている。 → https://note.com/saitou/n/n5203a3c729e6


■ 実は“ビリー離脱以前”から、JTT内部では変化が始まっていた

外からは不安定に見えていたこの時期だが、裏では竹浦コーチがグラップリング指導とジム運営に関わり始めており、体制整備が進んでいた。混乱していたように見えて、内部では再構築が静かに始まっていた。

ビリーが関わった最後の仕事は、RIZIN男祭り(東京ドーム)でのヒロヤのコーチングとセコンド。 一方、秋元と未来はこの時期ビリーをセコンドにつけていない(ただしキャンプ段階では関わっていた可能性が高い)。

またヒロヤは「チームビリー」に所属しつつも、ビザの関係で長期ラスベガス滞在が難しいため、日本での練習拠点としてJTTも併用する複数所属の形を取っている。


■ “竹浦体制”となったJTTの前半戦は不安定

竹浦コーチを中心とした新体制は、朝倉海のティム・エリオット戦までは上向きだったが、その敗北以降は所属選手の連敗が増え、苦しい時間が続いた

しかし 超RIZIN4 をきっかけに上昇気流が戻ってくる。

  • 秋元:赤田を圧倒しフィニッシュ
  • 未来:クレベルに競り勝利
  • ヒロヤ:元谷に敗北(ただし相手との実力差を考えれば妥当)

秋元・未来の勝利は、とくに グラップリングが武器としてしっかり機能したことが大きい。 ここを境にDEEPやRIZINでも勝率が向上し、チーム全体の安定感が戻ってきた。


■ 金原コーチの登場 —— “海専属”から“JTT全体の強化”へ

金原コーチは当初、朝倉海の専属コーチとして加わったが、結果として JTTでクラスを持ち、プロ練の設計にも関わる形へ移行した。

自身のジム運営経験、他ジムの指導経験がある金原コーチのノウハウは、JTTにとって非常に有益であり、チームとしても積極的に取り込みたい意図があると見られる。


■ 新たな動き:未来クラス・海クラスなど“選手主導型クラス”の存在

YouTubeやInstagramから読み取れる動きとして、

・未来クラス ・海クラス

のような、選手主導クラスが存在している可能性が高い。

  • ヒロヤ「未来さんが金曜にクラスやってるっぽくて、『来週来なよ』と誘われた」
  • 海「若手を集めてスパーリングしたり、俺が教える時間がある」

またヒロヤ自身もクラスは持たないものの、若手へアドバイスする場面がSNSで確認できる。

加えて竹見選手も、打撃を学びたい選手を集めて小規模グループで指導しているようだ。


■ 秋元は“指導より練習”を優先 —— 同世代の増加も影響

秋元は現時点でクラスを持ってはいないものの、アマチュア組の練習に積極的に参加している。 同年代のアマ選手が増えてきたことで、純粋に一緒に練習できること自体が楽しいという側面も大きいだろう。


■ 「強い選手が下を育てる」は世界標準

“選手が指導に回る暇なんてあるの?” と思う人もいるかもしれないが、

  • ダゲスタン
  • アメリカ(ATT, AKA 等)
  • ブラジル(ノヴァウニオン, シュートボクセ等)

いずれも トップ選手が下の選手を育てる文化が当たり前だ。

伊澤星花も「教えることで新しい気づきがある」と語っており、スポーツでもビジネスでも アウトプットの価値は非常に大きい


■ JTT選手の“外部パーソナル活用”が増加

最近は、選手が外部パーソナルを積極的に取り入れる流れが強くなっている。

例)山田聖真

  • S&C:HALEO
  • MMA:IrieBase(津田コーチ)

他の選手たちも、足りない部分は外部パーソナルで補っている。これは堀オーナーが以前から語っていた方向性そのものでもある。

そして特筆すべきは、これらの環境をJTTはマネージメントフィーなしで利用できる点だ。 これは国内環境の中では大きなアドバンテージである。


■ 見えてきた課題:セコンド体制・S&C・減量/リカバリー管理

強化が進む一方で、課題もはっきりしてきている。

① セコンド体制

朝倉海 vs ティム・エリオット戦、安井飛馬 vs 鹿志村戦など、 セコンドワークに課題があったという指摘が多い。

これは経験値の問題も大きく、チーム全体で改善していく必要がある領域だ。

② S&C・減量・リカバリーの“選手任せ問題”

  • S&C:HALEO、BEAT外苑前など選手ごとにバラバラ
  • 減量・リカバリー:基本的に自己管理

特に安井飛馬のリカバリー失敗で、この問題が浮き彫りになった。

もちろん、外部パーソナルを使いたい選手はそれで良いが、 チーム全体の基準値となる“共通体制”が必要だと考えられる。


■ 大晦日に向けて —— 激動の2025年の総括

2025年はJTTにとって“変革の年”だった。 大晦日に向けて主要選手たちはキャンプに入り始めている。

揺れた時期を乗り越えつつある今、 年末の大舞台でどのような結果を残せるのか。 その成果こそが、新しいJTTの形を証明することになるだろう。