秋元強真の「おたつロック」は意外だったのか?
秋元強真が萩原戦で見せた“おたつロック”は本当に意外だったのか?高木戦での使用例、山田聖真との技術共有、JTTのプロ練体系を踏まえ、秋元のグラップリング戦術を深掘り解説します。
先日、ジョビンさんとTRIBE TOKYO MMA代表・長南亮さんの対談動画を見ていて、少し気になる発言がありました。
会話の要旨は以下。
- 長南さん 「秋元の“おたつロック”は意外だったんだよなぁ」
- ジョビンさん 「確かにあまり見たことが無かった気がする」
- 長南さん 「高木戦でも使ってなかったでしょ?」
- ジョビンさん 「あんま記憶にないですね」
- 長南さん 「スタンドバックだけでしょ、あんなの使うんだ…」
- 長南さん 「てかJTTよくわからんのよ。海くんが練習来たとき、相手いないと思ってたら“とんでもなく強いのいるじゃねぇか”ってなった」
しかし実際には、秋元選手は 高木戦でもおたつロックを使っている
これは動画を確認すれば明らか。
■ 秋元 vs 高木戦(RIZIN)
ラスト15秒、バックを取り返した秋元選手は おたつロック → ツイスターのセットに入っています。
試合終了直前の攻防だったため、記憶から抜け落ちやすいですが、 「極限状況で自然に出る」ということは“身体に染みついた得意技”である可能性が高い。
そしてもう一つの重要ヒント
それは 山田聖真(JTT) の存在です。
DEEPで北岡悟を完封した【漬けの闘神】山田選手は、JTT内でも随一のグラップラータイプ。 体格的にも秋元選手と一緒に練習することが多い選手です。
彼が頻繁に使うのが
- おたつロックからのツイスター
- おたつロックでのバックキープ → RNCの攻防
以下の2試合では、いずれもおたつロックを軸に展開しています。
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山田選手は 「相手が対応を間違えた瞬間に強引にツイスターへ移行する」 というムーブをよく行うため、JTTプロ練でこの形が共有されているのは自然です。
■ JTTプロ練での“技術共有”が顕著になった2024〜2025
2025年にビリエリが抜けてからのJTTは、明らかに
● 技術の共有(システム化)が加速している
と感じます。
例)
◆ ヒロヤ vs 篠塚
ボディロック → 小手(ウィザー)を巻いて耐える相手に対し 足をすくうTD(伊澤選手由来の技術) がJTT内で急速に浸透。
山田選手も高頻度で使用中。
◆ 朝倉未来 vs クレベル戦での
小手を巻いた状態からのTDD → 安井飛馬選手が鹿志村戦で採用。
これは単なる“技一つ”ではなく、 グラップラー対策の戦術パッケージそのものが共有されている証拠。
■ では秋元強真はおたつロックを“なぜ”使うのか?
整理すると以下の3点。
1. 高木戦で極限状態でも自然に出た → 身体に染みついた得意技
2. 山田聖真(おたつロック使い)と練習量が多い
JTT内でも
- 秋元強真
- 山田聖真
- 伊澤星花
この3名は特に練習量が多い選手。 技術影響を最も受けやすい関係性にある。
3. JTTではプロ練中に“技術の意図”まで共有される文化
ただ「技を教え合う」のではなく
- なぜそのポジションを取るのか
- どのタイミングが刺さりやすいのか
- どの相手に刺さるのか
- どの反応を誘ってツイスターへ行くのか
ここまで含めて共有される。
だからこそ、 秋元選手がバックを取ったら“おたつロック→ツイスター”が出てくるのは必然 だと私は考えました。
■ だから「秋元がおたつロックは意外」はミスリード
むしろ
- 高木戦で使っている
- 山田聖真が頻繁に使う
- JTTは技術共有が激しい
- 秋元選手は山田・伊澤と最も練習している
- バックを取ったらツイスターは自然な選択肢
これらの要素から vs萩原戦でおたつロック → ツイスターのセットが出ると予想したのは必然でした。