安井飛馬、バンタム級転向の可能性と課題

安井飛馬選手が次戦で挑むバンタム級転向。フェザー級での強みだったスピードレスリングは通用するのか?筋肉維持と体脂肪カットによるスピード強化が成功のカギに。課題と可能性を徹底考察。

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安井飛馬、バンタム級転向の可能性と課題

安井飛馬、バンタム級転向の指針とその行方

安井飛馬選手の次戦がバンタム級で決まりました。フェザー級から下の階級に挑戦するこの決断は、果たして吉と出るのか凶と出るのか。階級を落とす際に「まず目指すべき指針」と「実際に起きる変化」を整理してみましょう。


下の階級を目指す際の指針

本来、階級を落とす目的は単純な減量ではありません。選手が成功するためには以下の指針を守る必要があります。

  1. 筋肉量を維持し、体脂肪率を下げる

    → 減量で筋肉を削ぐとパワーとスタミナを同時に失い、本末転倒。

  2. 水抜き幅を増やす

    → 試合前リカバリーでの体重を階級内で優位にするため。

  3. スタイルを再構築する準備

    → 下の階級では相手のスピードや動きが変わるため、戦い方の再構築が不可欠。

  4. キャッチウェイトでの慣れ

    → いきなり階級を落とすのではなく、64kgや63kgで試合を経験し、徐々に身体を慣らしていくのが理想。


実際に起きる変化

本人に起きる変化

  • 組み力・グラップリング

    → 体重減で絶対的な力は落ちる。ただしバンタム級の相手と比べれば相対的には上昇。

  • スピード

    → 自身は横ばいでも、相手の方が速いため「アドバンテージが消える」。

  • スタミナ

    → 減量管理次第。適切なら上昇、過剰な水抜きならガス欠リスク。


安井選手ならではの可能性

安井選手はこれまで比較的「体脂肪率が高めのコンディション」で試合に臨んできました。

もし筋肉量を維持したまま脂肪だけを削ぎ落とせれば、 これまで以上にスピードを引き上げることも可能 です。

つまり、他の選手が階級変更でスピードアドバンテージを失いがちなところを、安井選手の場合は「減量=スピード強化」に転じられる余地があります。

この点はバンタム級転向を成功させる大きなカギになるでしょう。


リスクと課題

それでも課題は残ります。

安井選手はこれまで 「高速タックル+スピードで崩すレスリング」 を得意としてきました。階級を落とすことでスピード優位を維持できなければ、得意パターンが通用しにくくなる可能性があります。

逆に、脂肪を落としてスピードを維持・強化できれば、バンタム級でも「スピードレスラー」のアイデンティティを保ちつつ、新しい武器を得られるかもしれません。


まとめ

  • 下の階級転向は「筋肉維持」「水抜き幅拡大」「スタイル再構築」が必須
  • 実際には「スピード優位を失い、組み優位が増す」変化が起きる
  • ただし安井選手は体脂肪率を下げる余地があり、筋肉を維持してスピードを強化できれば成功の可能性もある
  • バンタム級初戦は「新しいバランス」と「スピード強化」が試される一戦

次戦で仕上がった安井飛馬が、どんなスピードと組み力を見せるのか。ファンとしては期待せずにはいられません。