DEEP HAMAMATSU IMPACT 2025 2nd ROUND ― JTT勢の試合感想まとめ

DEEP浜松大会に出場したJAPAN TOP TEAM勢4名(佐藤聖優・高尾凌生・坂本岳・朝比奈龍希)の試合を徹底レビュー。一本勝ちから惜敗まで、それぞれの成長と課題を分析。

試合予想・展望 JTT試合結果
佐藤聖優 髙尾凌生 坂本岳 朝比奈龍希
DEEP HAMAMATSU IMPACT 2025 2nd ROUND ― JTT勢の試合感想まとめ
大会名 DEEP HAMAMATSU IMPACT 2025 2nd ROUND ―
記事種別 試合結果

浜松で行われた「DEEP HAMAMATSU IMPACT 2025 2nd ROUND」。

今回は JAPAN TOP TEAM(JTT)勢の4選手が出場

初出場の若手から、復帰戦となる選手まで、それぞれに色のある試合内容でした。

以下、全試合の振り返りと所感をまとめます。


🥇 佐藤聖優(JAPAN TOP TEAM)vs 南谷純也(BOND GYM)

DEEPバンタム級アマチュアSルール|3分2R

結果:1R RNC 佐藤選手の一本勝ち

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試合開始から南谷選手がジャブを連打。佐藤選手は落ち着いて反応し、的確なバックステップで距離を取る。

そこから返しのジャブを放ち、タイミング良く低空タックルへ。あっという間にテイクダウン成功。

南谷選手が立ち上がろうとするも、シングルレッグからダブルに切り替えて再びTD。

立ち際でも常に追いかけ続け、なんと1ラウンド中に4度のテイクダウンを奪取。

最後は完全にバックポジションを奪い、審判の位置調整(Don’t move)を挟んでRNCを極めて一本勝ち。

初MMA試合ながら、圧倒的な組み力と安定感を見せた。

序盤はちゃんとポジション確保してないうちにパウンドにいって立たれたりして、緊張しているようにも見えたが、持ち味のレスリング力は別格。

現アマチュア層では太刀打ちできる相手が見当たらないレベル。

今後はスタンドでの打撃展開に慣れる試合を積みたいところ。反応の鋭さからして、打撃センスも十分感じられた。

(ちなみに勝ち名乗りの際に名前を2回連続で間違えられるという珍しいシーンもあり、初戦らしい一幕だった。)


🥇 高尾凌生(JAPAN TOP TEAM)vs 小笠原孝成(ISHITSUNA MMA)

DEEPバンタム級アマチュアSルール|3分2R

結果:2R 判定2-1 高尾選手の勝利

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両者が中央で構えた瞬間から、リーチ差が目立つ。小笠原選手の腕の長さがかなりの武器に見えた。

1R序盤は小笠原選手が前圧をかけ、オーバーハンドからタックルでコーナーに押し込む。

四つ組の展開でお互いに膠着気味となるが、小笠原選手が一瞬の隙を突いて投げを狙う。

高尾選手は冷静に対応してスクランブルからバックを取る展開。レスポンスが早い。

スタンドに戻ると小笠原選手がジャブを出すが、高尾選手がそれに被せて鋭いカウンターを合わせ、ヒット。

フィジカルで押す小笠原選手がコーナーまで詰めるも、またもジャブへのカウンターが入りバランスを崩す。

1R終盤、四つ組から小笠原選手がテイクダウンを成功させバックを取るも、高尾選手が立ち上がってディフェンス。

再度TDを狙う相手をうまくいなし、逆に自分のTDで1R終了。

ダメージ面で高尾選手、コントロールで小笠原選手という微妙なラウンドだったが、印象はやや高尾選手優勢。

2Rはフェイントからのダブルレッグで先手を取るも、これは決まらず。

小笠原選手も警戒して手数が減り、代わりにカーフを出す。

タックルが噛み合い四つ組になるが、高尾選手がうまくさばく。

中盤にはカーフと三日月蹴りをヒットさせ、明確なダメージを与える。

終盤、小笠原選手がワンツーからの組みで上を取るが、高尾選手がリバーサルからサイドポジションを奪い、4発のパウンドを的確にヒット。

さらに立ち際で足払いからテイクダウンに成功。最後はチョークを仕掛けたところで試合終了。

判定は2-1で高尾選手。カーフとパウンドのダメージが決め手となった印象。

相手の小笠原選手はDEEPアマチュアの中では強豪の方で今まで無敗だったと思う。その選手に対してMMA始めて半年くらいでこの内容というのはかなり頑張ったと思うし日頃の練習も見える。 スクランブルで優位に立ち、自分から組みに行く場面もあったことも良かった。この調子で、レスリング・グラップリングをどんどんやり込んでいけば 得意の打撃がますます活きていくと思う。 環境的にも、同世代のレスリングの佐藤・グラップリングの仁井田との切磋琢磨が大きな刺激になるはず。


🥇 坂本岳(JAPAN TOP TEAM)vs 切嶋龍希(マーシャルアーツクラブ中津川)

DEEPバンタム級|5分2R

結果:1R チョイバー 坂本選手の一本勝ち

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前回YFUでのKO負けからの復帰戦。

身体つきは前回よりも明らかに厚みが増しており、フライ上がりの印象が薄れた。脚周りがかなり太くなっているように見えた。

序盤はお互いにハンドスピードの速い牽制の応酬。

切嶋選手がタックルに入るが、坂本選手は腰の重さで止めて膝を入れる。

ローブローで一旦中断後、再開直後に切嶋選手のワンツーがヒットし、坂本選手が一瞬下がる。

しかし集中力を切らさず、左ストレートを当ててからクリンチへ。

四つ組の展開で切嶋選手が回転して足を取りにいくも、坂本選手が冷静に対応しバックを奪取。

そこから前に落とす攻防の中で腕を取り、切嶋選手が跨いで返そうとした瞬間に極まり一本勝ち。

1Rの中でスタンド・組み・寝技と全要素を見せながら勝利を掴んだ。

前回課題だったディフェンス意識も向上しており、パンチ→組みへの移行がスムーズ。 坂本選手はレスリングもグラップリングも素晴らしい技術を持っているのだから、飛び込みストレートなどでパンチを打ちに行った後はクリンチして、そこから組の展開にしてしまえば良いというやり方。 ここまで色々揃ってる選手はなかなかいないので勝ち癖をつけてベルト戦線に到達してほしい。


🥈 朝比奈龍希(JAPAN TOP TEAM)vs 内山拓真(ボンサイ柔術)

DEEPバンタム級|5分2R

結果:1R アームロック 内山選手の一本勝ち

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序盤、朝比奈選手がワンツースリーを積極的に仕掛けていく。

内山選手もダッキングで潜り込み、カウンターを狙いながら応戦。

朝比奈選手がタイミングを合わせてシングルレッグTDに入るが、内山選手が腕を取り返しアームロックへ。

ここから両者が1分以上にわたってアームロックの攻防を展開。

朝比奈選手も立ち上がりを狙うが、内山選手がしっかりと極め切り一本勝ち。

打撃からタックルに切り替えた流れ自体は悪くなかったが、結果的に裏目に出た形。

前戦では打ち合いで敗れ、今回はタックルからの極め負け。

内容は悪くないだけに、作戦面・判断面の噛み合わなさがもどかしい。

技術自体はプロレベル。流れを変える一戦が欲しいところ。


総評

JTT勢は 4戦2一本勝ち・1判定勝ち・1敗

どの試合も「若手の成長」と「今後の課題」がハッキリ見える内容だった。

  • 佐藤聖優: 圧倒的なレスリング力。今後はスタンド強化へ。
  • 高尾凌生: 組みも打撃も両立できるバランス型。MMA適性抜群。
  • 坂本岳: フィジカル強化+修正力。ベルト戦線へ一歩前進。
  • 朝比奈龍希: 技術は高水準。戦略面の再構築が鍵。

今回の浜松大会は、“次世代JTT”のリアルな現在地を映し出した大会だった。