DEEP 130 IMPACT | JTT勢試合予想
2026年3月20日開催「DEEP 130 IMPACT」にJAPAN TOP TEAMから高尾凌生、秋元優志、五明宏人、倉本大悟が参戦。倉本大悟のDEEPライト級タイトルマッチを中心に、各試合の戦術・勝敗ポイントをMMA視点で徹底分析する。

大会概要
- 大会名 :宗明建設Presents DEEP 130 IMPACT
- 開催日 :2026年3月20日
- 会場 :後楽園ホール
試合予想
高尾凌生(JAPAN TOP TEAM)VS 河島ノブヒデ(KATANA GYM)
DEEPバンタム級 3分2RアマチュアSルール
試合予想
DEEPアマチュアで2連勝中の高尾の3戦目。相手はKATANA GYMの河島。
正直なところ、この試合は格闘技の実力という面で見ると、かなり差があると考えている。
スタンドの技術という点では圧倒的に高尾であり、グラップリングでも高尾が上だと予想する。ただし河島はMMAと並行して柔術も行っており、もしかするとグラップリングの力はあるのかもしれない。しかし、これまでの試合ではそれを見せていないため実力は不明だ。
河島のスタンドはいわゆる振り回し系のパンチで迫るタイプで、アマチュアの一般的なレベルであれば十分に怖さがある。しかし高尾の実力を考えると、逆に的になってしまう可能性が高いと感じる。
また試合間隔という意味では河島はかなり空いており、その間に実力を伸ばしている可能性は否定できない。とはいえ、それでも高尾にはレスリングやグラップリングを含めたMMAを展開しての勝利を期待したい。
秋元優志(JAPAN TOP TEAM)VS 谷口仁歩(NEX SPORTS)
DEEPフライ級 3分2R アマチュアSルール
試合予想
前回敗戦からの復帰戦となる秋元に対し、相手は中部の名門NEX SPORTSの谷口。
谷口はシュートボクシングにも出場経験があり、しっかりとした立技技術を持つ選手だ。またNEX SPORTS所属ということもあり、グラップリングにも対応できる総合力を備えている。アマチュアの舞台では強豪と言える存在だろう。
両者を比較した場合、パンチ技術という面では秋元の方がリーチがあり、キレもあるため強い武器を持っている。一方で谷口の方が技術の引き出しは多い印象を受ける。
今回のDEEPアマチュアはプロとほぼ同じグローブで行われるため、プレッシャーという面では秋元の方が強く出る可能性がある。打撃ディフェンスについては両者とも大きな差はないだろう。
前戦までの内容を見る限り、レスリングや壁レス、グラップリングでは谷口がやや優勢に見える。逆に言えば、秋元がどこまでこの部分で成長しているかが勝敗を分けるポイントになる可能性がある。
また試合の組み立てなど、いわゆるファイトIQの面では谷口が一歩リードしている印象だ。秋元にとってはこの部分も課題であり、どのように成長しているかが楽しみな一戦でもある。
総合的に見れば、一発の破壊力という面では秋元だが、MMAとしての総合力では谷口がやや有利と考える。とはいえ、秋元の成長には大いに期待したい。
五明宏人(JAPAN TOP TEAM)VS 椿飛鳥(フリー)
DEEPフェザー級 5分3R
試合予想
五明は現在2連敗中。昨年9月、関鉄矢に攻略されて敗れてからの復帰戦となる。一方の椿は、DEEP移籍後の初戦で牛久に敗れており、今回は2戦目となる。
五明は高橋遼伍、関鉄矢と立て続けに弱点を攻略され、試合をドミネイトされてしまっている。椿も間違いなく同様の作戦を持ってくるだろう。
その作戦とは、五明の踏み込みストレートに対してダッキングを合わせてクリンチに入り、そこからレスリング展開に持ち込むというものだ。
五明はレスリングや壁レスのディフェンス能力は十分高いレベルにあるが、オフェンスはそこまで高い水準ではない。そのため対戦相手からすると、クリンチに持ち込めれば比較的安全な展開を作れてしまう。
つまり相手としては、ダッキングで打撃を避けてクリンチし、そこからレスリングするなり、首相撲に持ち込むなり、あるいはブレイクするなりすれば良いという形になる。
本来であれば五明は、この行動に対してパンチフェイントからの膝蹴りやハイキックなど、相手の動きを利用する技、あるいは近距離の縦肘といった対抗手段を持っている。しかしなぜか最近の試合ではそれらを活かすことができず、結果としてドミネイトされてしまっている。
また特徴である空手のステップも、連敗の経験からか迷いが見え始めており、以前のようなキレを失っているように感じる。
間違いなく椿も五明攻略の作戦を持ってくるはずだ。五明にはぜひこの壁を乗り越えてほしいと期待している。
逆に言えば、五明がこの攻略法に対応できれば、試合展開としては五明有利になる可能性も十分あるだろう。
王者:大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)VS 倉本大悟(JAPAN TOP TEAM):挑戦者
DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
試合予想
倉本大悟にとって初のベルト挑戦となる。デビュー2戦目で森にフラッシュダウンからまとめられた試合、そしてRIZINでキム・ギョンピョにKOされた試合を除けば、着実に勝利を積み重ねてきている。
倉本は柔道と極真空手という2つのバックボーンを持つストライカーで、柔道仕込みのテイクダウンディフェンスと、空手由来の重い蹴りやパンチ、膝を武器としている。
対する大原は35歳、MMA61戦というキャリアを持つベテラン。身長180cm、リーチ191cmという長い手足を活かしたパンチ、キック、肘を武器に戦う選手だ。
正直なところ、倉本はかなり不利なマッチアップだと考える。ファイトスタイルという面で言えば、大原は倉本の上位互換のような存在だ。もちろん壁レスやグラップリングにはそれぞれ特徴の違いがあるが、それは対グラップラー戦における戦略の差であり、ストライカー同士の対決として見た場合には大原が大きく有利になる。
そのようなマッチアップではあるが、まず倉本がやるべきことはカーフキックへの意識を植え付けることだろう。倉本のカーフは空手出身らしく重く、効かせやすい。4〜5発入れば大原も無視できなくなるはずだ。
そこまで作った上で、カーフモーションからのパンチ、あるいはパンチモーションからのカーフといった形で大原を削っていく必要がある。そして最終的には膝蹴りなどを効かせることができれば勝利に近づく。
ただし倉本が自分のやりたい展開を作る前に、大原の長いリーチから放たれるパンチやキックで削られないことが大前提となる。これが非常に難しい。リーチ191cmからのジャブなどは簡単に避けられるものではない。ブロッキングなどを使いながらダメージを抑える、丁寧なスタンド戦が求められるだろう。
そしてクリンチ距離になった際にどうダメージを与えるか。クリンチでは身長差はほとんどないため、倉本が極端に不利になるわけではない。しかし大原もキャリア61戦のベテランであり、当然その状況は想定している。得意の肘や首相撲など、クリンチワークでも対応してくるはずだ。
こうして考えていくと、大原有利という見立ては揺るがないだろう。もちろん倉本も一発を持っている。高度なスタンドの駆け引きが展開される試合になるのではないか。
JTTに久々のベルトを持ち帰ってほしい。応援するしかない。
あわせて読みたい
同じ大会の記事です。
DEEP 130 IMPACTに出場したJTT勢4試合の結果まとめ。高尾凌生、秋元優志、五明宏人、倉本大悟の試合内容、勝敗、試合の背景、所感まで振り返る。