JTT 2025年8月の試合

2025年8月のGRACHAN76・DEEP126を振り返り、Japan Top Team所属の佐藤修斗・三笠貴大・中尾響・琥・山本颯志の試合を詳しく解説。試合展開の分析や今後の課題、勝敗予想と感想をまとめています。

試合予想・展望 JTT試合結果
佐藤修斗 三笠貴大 中尾響
JTT 2025年8月の試合
大会名 JTT 2025年8月の試合
記事種別 試合結果

2025-08-31 GRACHAN76


佐藤修斗 vs. 殿井唯人(パラエストラROX)

感想

両者とも作戦が曖昧なまま進んだ試合。3分2Rの中で見せ場を作れず、やや淡白な内容でした。格闘技の試合では「見せ場を作ること」自体が重要な技術です。

佐藤選手はスタンドでの圧力こそかけていたものの、パンチを当てるには至らず。殿井選手がパンチを外す、あるいはカウンターを狙うことに集中していたため、フェイントからのタックルが決まりやすい状況だったと思われます。

1Rも2Rも決定打がない展開で、TDから良いポジションを取る選択肢もあったはず。そうすればドローではなく勝利を引き寄せられた可能性があります。

またステップインの際、上半身が仰反って顎が上がる癖が見られました。セコンドから修正指示が入り改善しましたが、これは明確に直しておくべきポイントです。

佐藤選手はアマチュアのうちにTDを狙う展開を経験しておいた方が良いでしょう。プロに上がってから新しい戦術を身につけるのは難しいもの。アマチュアの利点は、色々な戦い方を試せることにあります。


三笠貴大 vs. 大城正也(T-REX柔術アカデミー)

感想

1R、三笠選手がパンチで突っ込みクリンチから壁レスへ。金的ブレイクもありつつ四つ組み、壁レスの攻防が続きました。大きな差はなく拮抗。

消耗戦となり、特に三笠選手は腕に疲労が見えました。2Rはパンチが遅れ始めるも、蹴りの威力は落ちず打ち合いに。大城選手がタックルで壁レスに持ち込み、組の展開が続きますが崩しきれず。三笠選手はコツコツとパウンド。

試合終了後、延長かと思われましたが判定2-0で大城選手勝利。ただ、どちらが勝ったと言える内容ではなかったと思います。

三笠選手はペース配分を誤った印象。壁レスでの打ち込み練習不足もあるかもしれません。技術的には頭の使い方含め上回る場面もありましたが、消耗が課題です。

さらにボクシング強化は必須。ハンドスピードの遅さ、ジャブ不足、クロスレンジで顎が上がる癖などが顕著でした。


2025-08-17 DEEP126


中尾響 vs. 杉野亜蓮(パラエストラ八王子)

フェザー級 5分2R

予想

プロ初戦同士の対決。DEEP FKT2024 優勝の杉野選手は、綺麗なキックボクシングをベースにサブミッショングラップリングを武器とするオールフィニッシャー。

ストライキングは杉野選手有利。グラップリングは拮抗するものの、サブミッションの差があります。レスリング・壁レスは中尾選手有利か。

試合展開は、杉野選手がストライキングで詰め、中尾選手が組みを狙う構図と予想。その際に杉野選手のギロチンや三角の仕掛けが脅威になるでしょう。

中尾選手の勝ち筋は、サブミッションを凌ぎながらコントロールしてパウンドを積み上げる展開です。

感想

展開は予想通り。

1Rは杉野選手の跳び膝からギロチンへの引き込み。中尾選手は入りかけるも耐えて外し、上からパウンド。ただし下からの仕掛けにより攻め切れず、判定は杉野2-1。

2Rは壁際スクランブルから杉野選手がバックを取り、おたつロックへ。RNCを狙うも極めきれずに終了。判定は杉野選手勝利。

中尾選手は厳しい相手によく戦ったが、課題はやはりボクシング。フィジカルとレスリングは十分だが、打撃がないため手札が限られている。今後は打撃と組みのバリエーション拡張が急務です。


琥 vs. 海佑(T-Grip Tokyo)

フライ級 3分2R アマチュアSルール

予想

元プロボクサーの海佑選手に対し、琥選手はキックとレスリングで優位と予想。1RでストライキングからTDを狙えるかが鍵と見ました。

感想

予想に反して、海佑選手が積極的にTDを狙う展開。琥選手は切りきれず、押し込まれる場面が目立ちました。

2Rも海佑選手がTDを決め上を奪取。大きな有効打はなかったが、積極性で判定勝ち。

琥選手はスタミナを残したまま試合終了してしまい、出し切った海佑選手との差が明確に。3分2Rという短いラウンドでは「出し切る意識」が必要です。


山本颯志 vs. 神田コウヤ(The Blackbelt Japan)

ライト級 5分3R

予想

山本選手にとっては初めて明確に不利な相手。ストライキング、リーチ、壁レス(首相撲)、レスリング、グラップリングと全局面で神田選手が上回る可能性あり。

勝機を作るには、対策を通じてストライキングと組みの連携強化が必要。フットワーク、ジャブ対応、カウンターパンチからの組みなどが求められる。

感想

山本選手は怪我で欠場。怪我の多さを考えると、S&Cへの取り組みを強化すべきと感じます。