【試合結果】 DEEP OSAKA IMPACT 2026 2nd ROUND | JTT参戦選手 試合結果まとめ
DEEP OSAKA IMPACT 2026 2nd ROUNDで行われた大澤将司 vs 冨田昂志をレビュー。JTT冨田昂志のプロデビュー戦を、スタンドの攻防、プレッシャー対応、今後の課題までMMA視点で振り返ります。

大会概要
- 大会名 :DEEP OSAKA IMPACT 2026 2nd ROUND
- 開催日 :2026年3月8日
- 会場 :錦秀会 住吉区民センター大ホール
試合結果
大澤将司(BLOWS)vs 冨田昂志(JAPAN TOP TEAM)
- DEEPライト級 5分2R
- 勝利 : 大澤将司
- 決着 : KO(右オーバーハンド)
- ラウンド/時間 : 2R/3分15秒
試合背景
冨田のプロデビュー戦。相手はアマ修斗とFKTを制してプロとなった大澤選手。FKTで敗れている相手だ。非常に強いストライキングとTDDを持ち、今後上がってくる可能性が非常に高い期待の若手だ。
正直、なぜプロデビュー戦の相手が大澤選手だったのか。大澤選手しかいなかったのか。外野から見れば疑問の残るマッチアップだが、当人なりの想いや意図があったのだろう。
大澤選手はライト級としては身長が低めながら、非常にテクニカルなパンチワークと多彩なキックを持ち、目も良くディフェンスもうまい。
この大澤選手に対して、プロデビュー戦の冨田が何を見せるのか。
試合内容
1R
両者、ジャブの差し合いから始まるオーソドックスな立ち上がり。冨田は小さくフェイントをかけながらジャブを打っていく。
対する大澤はカーフ、ハイキックなどを見せて冨田の反応をうかがう。冨田はスイッチステップを混ぜながらワンツーを放つ。冨田がプレッシャーをかけながらワンワンツーを放つが、大澤はダッキングで外す。
スリリングな攻防が続きながらも、大澤が徐々に間合いを支配し始める。冨田のパンチを大澤が見切り始めたことで距離が近くなり、冨田のリーチが活きない状況になる。
大澤のオーバーハンドが当たる。大澤のワンツーが当たる。 1R中盤までは冨田も大澤の攻撃に対応していたが、プレッシャーがかかる状況になり、徐々にキャパシティをオーバーし始める。
冨田がプレッシャーをかけたい場面では、大澤は前蹴りを使ってうまくいなす。大澤のスタンドの駆け引きの引き出しが非常に多い。
1Rは有効打で大澤。
2R
冨田は大澤のカーフをチェックしてからワンツーに入るが、大澤はダッキングで外す。さらにワンツーを放つも外される。冨田はやや手札が尽きている感がある。
大澤のオーバーハンドに対してはギリギリでヘッドムーブして外す。
大澤は冨田のジャブに被せる形のオーバーハンドを打ち始める。冨田は集中を切らさずにギリギリで攻防しているが、押されている状況。
冨田が踏み込みジャブを打った際に、大澤の前手が目に刺さりアイポークで中断。大澤の前手が指を相手に向けている状態だった。
再開後、攻防の中で大澤のハイキックの際の左手が冨田の目に入り、再びアイポークで中断。
再開直後、大澤は一気にプレッシャーを強めて冨田を詰め、ジャブに被せてのオーバーハンドをクリーンヒットさせてKO。
所感
冨田選手の成長は間違いなく感じた。FKT時のストライキングの感じでは、とても1R持たないと思っていたが、パンチの精度が向上していたし、ディフェンスも良くなっていた。
特にサークリングなどのステップワークが非常に良くなっていて、大澤の強いプレッシャーに対しても、できる限り外すことはできていた。
ジャブもストレートもしっかり打てていて、プロ戦に向けて積み上げてきたものを感じた。
ただ、大澤選手の方がスタンド技術の幅が非常に広く、目も良いため、どうしてもスタンドだけで展開してしまうとジリ貧になってしまっていた。
正直、一度はタックルを仕掛けても良かったのではないかとは思った。もちろん大澤選手は非常に腰が強く、グラップリングで上回れるかは分からないが、手詰まりとなっていた状況であれば試してほしかった。
MMAなのだから、プレッシャーによって詰まってしまった時こそ、安易なジャブよりもタックルという選択肢があった方が良いだろう。MMAのスタンドでは、他の打撃競技で言うところのクリンチのような役割を、タックルが果たせるのだから。
とにかく冨田選手の成長には非常に驚いた。 この期間であんなにスタンドが良くなるとは思っていなかった。
ライト級は基本的に柔道出身などの組み系の選手が強く、マッチアップも人口の少なさから厳しい道が待っているかもしれないが、闘志ある限り頑張ってほしい。